パパサークルで出会った、
主夫の先駆者である小川さん(メンバーとしてHPにて紹介中)から、
ある日、声をかけられた。
「一緒にこども食堂、立ち上げませんか?」
コンセプトは、
「大人とこどもが一緒に調理して、
そのあとみんなで食べる」
というものだった。
僕は料理ができたこともあって、
調理指導担当を任されることになった。
正直、
ちょっとワクワクしていた。
そして迎えた当日。
自分の子どもを連れて会場へ向かい、
他のパパたちと一緒に買い出しへ。
公共施設の調理室に戻ってからは、
設備の確認や器具の準備をして、
考えてきた段取りをホワイトボードに書き出す。
参加者は、
大人もこどもも合わせて30人ほどだったかな。
いよいよ、調理スタート。
…だったのだけど。
想像以上に大変だった。
普段あまり料理をしない人もいる中で、
全体を見ながら、
あちこちで声をかけていく。
調理室の中を行ったり来たりしながら、
「あ、そこはこうで」
「こっちはもう少し火を通して」
と、ひたすら動き続ける。
そしてその合間に、
自分の子どものお世話も入る。
おむつ交換、
着替え、
授乳、
泣いた時には抱っこで揺れながら調理指導…
気づけば、
完全にがむしゃらになっていた。
予定していた時間もオーバー。
その頃には、
仕事から帰ってきたパートナーから、
「大丈夫!?何かあった!?」
というLINEがいくつも届いていたらしい。
らしい、というのも、
その時の僕は、
それを確認する余裕すらなかったから。
なんとか調理は終わったものの、
僕は食べる時間もなく、
パートナーに連絡して謝って、
そのまま急いで帰宅した。
当然、
少し怒られた。
赤ちゃんとパパが長時間帰ってこない。
連絡にも反応がない。
そりゃ心配するよね。
でも、
それも含めて、
なんだかすごくリアルだった。
—
「こどもを預けて活動する」のではなく、
「こどもと一緒に活動する」
それは、
きれいごとだけじゃなくて、
こういうバタバタも全部込みなんだと、
身をもって知った。
正直、
めちゃくちゃ疲れた。
でも同時に、
「育児をしながら何かに挑戦する」
その一歩を踏み出せた気がした。
あの場で、
参加していた子どもが、
ホワイトボードに僕の似顔絵を描いてくれた。
なぜかやたらイケメンだった。
ちょっと嬉しかった。
(写真撮って保存してある)
この経験をきっかけに、
地域の中で、
子育て世代の居場所づくりや、
イベントの企画にも関わるようになっていく。
それが土台となって、
今のカジークジーの仕事につながっていく。
詳しくはまた、
次の話で。

