主夫ラボを立ち上げた頃、
まず最初にやってみたのは、
自宅での小さなワークショップだった。
友人や知人に声をかけて、
二部構成で開催した。
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第一部は、
僕が進行役をする「家事分担」のワークショップ。
そして第二部は、
主夫仲間であり、
鍼灸整体師でもある林さんによる、
「パパができるママへのマッサージ講座」。
やってみると、
これがかなり盛り上がった。
家事分担について話し始めると、
「うちもそれある」
「そこモヤモヤするよね」
という話が次々出てくる。
やっぱり、
家事分担のモヤモヤって、
どこの家庭でも“あるある”なんだと思った。
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そして林さんの講座も大好評だった。
みんな真剣にマッサージを練習して、
動画を撮って持ち帰っていた。
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でも、
自分にとって大きかったのは、
「講座をやってみた」
という経験そのものだった。
人前で話すこと。
場を進行すること。
どうすれば参加者が話しやすくなるか。
実際にやってみて、
いろんなことが見えてきた。
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そこで次に思った。
「じゃあ今度は、
外で場所を借りてやってみよう」
ありがたいことに、
その頃には地域の人たちとのつながりが少しずつ増えていて、
レンタルスペースやイベントスペースを貸してくださる方もいた。
そこで、
パパ向けの家事・育児講座を始めてみた。
「頑張りすぎない育児」
そんなテーマだった気がする。
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自分でチラシを作り、
配ったり、
お店に貼ってもらったりもした。
でも、
ここで問題が起きた。
パパ向け講座なのに、
来るのはママばかり。
パパが来ない。
全然来ない。
なんでだろう。
結構悩んだ。
でもある時、
ふと思った。
こういう講座って、
“説教”のイメージが強いんじゃないか。
「ちゃんと育児しましょう」
「家事を分担しましょう」
正しいことを言われる場所。
そんな空気を感じると、
たぶん僕も……行かない。笑
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そう気づいた時、
自分の中で、
講座づくりの考え方が少し変わった。
「正しいことを伝える」より、
「参加したくなる場を作る」ことの方が大事なんじゃないか。
そしてここから、
後の主夫ラボや、
カジークジーにもつながっていく、
“ある工夫”を考え始めることになる。

