人をつなぐようになった話

僕があちこちで講座を始めてしばらくすると、

もう一つやってみたいことができた。

「気軽におしゃべりできる場所を作りたい。」

講座は学びの場。

でも、

もっと肩の力を抜いて、

子育てのことでも、

家事のことでも、

雑談でもいい。

そんな場所があってもいいんじゃないかと思った。

そうして始めたのが、

『おしゃべり室』だった。

地域の中で場所をお借りして、

曜日を決めて定期的に開催。

ありがたいことに、

地域でいろんな方とつながっていたこともあって、

絵が得意なママ友がチラシを描いてくれたり、

SNSで発信したりしながら、

少しずつ来てくださる方が増えていった。

そして活動を続ける中で、

あることに気づいた。

地域には、

本当にいろんな特技や知識を持っている人がいる。

歯科衛生士さん。

保育士さん。

おもちゃインストラクターさん。

産後ドゥーラさん。

整骨院の先生。

ピラティスの先生。

他にも。

だったら、

「僕が全部やる必要はない。」

場所を借りて、

人と人をつないで、

その人が活躍できる場を作ればいい。

そんなふうに考えるようになった。

気づけば、

歯科衛生士さんの座談会。

保育士さんの座談会。

おもちゃ作りイベント。

マジックショー。

豚汁会。

手形足形アート。

健康イベント。

お寺の境内を借りて開催した、

駄菓子屋さんをお呼びしての『屋外版おしゃべり室』。

本当にいろんな企画が生まれた。

そういえば、

歯科衛生士さんとはラジオ番組まで始めたなぁ。

楽しかった。

二人とも、

『おそく起きた朝は…』というテレビ番組が好きで、

「あんな感じの、ゆるいラジオがやりたいね。」

そんな一言から始まった。

振り返ると、

地域活動って、

何か特別なことをするんじゃない。

人と人が出会って、

「一緒にやってみよう。」

その積み重ねなんだと思う。

育児中でも、

一人で頑張るんじゃなくて、

つながって、

得意なことを持ち寄れば、

活躍できる場所は作れる。

そんなことを、

地域のみなさんから教えてもらった。

この活動を、

これからも続けていこう。

そう思っていた。

でも、

世の中は、

誰も予想していなかった大きな出来事を迎える。

新型コロナウイルスだった。

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